大人になってアトピー性皮膚炎と診断される人は多いですよね。
何が原因になっているのか?どんな症状なのか?など色々疑問があると思います。
私は幼少期にアトピー性皮膚炎と診断され、一時治っていたものの大人になってから再発してしまいました。今回は「大人のアトピー闘病記」として、アトピーが再発した理由とその気づきをシェアします。
アトピー性皮膚炎とは?
そもそもアトピー性皮膚炎とは何なのか?
アトピー性皮膚炎とは、かゆみのある湿疹が、慢性的に良くなったり悪くなったりを繰り返す病気です。アトピー性皮膚炎では、皮膚の”バリア機能”(外界のさまざまな刺激、乾燥などから体の内部を保護する機能)が低下していることや皮膚に炎症があることが分かっています。
国立成育医療研究センター:アトピー性皮膚炎
よくアトピーと省略されて呼ばれていて、かゆみを伴い、免疫機能の低下と掻くことによる炎症で悪循環を引き起こす病気です。
2014年時点では、日本のアトピー性皮膚炎患者数は2014年時点で約45万6000人に達しています。(引用:厚生労働省 平成26年(2014)患者調査)
大人になってからアトピー性皮膚炎が再発した経緯
幼少期のアトピー性皮膚炎
もともと母がアトピー持ちだったので、その遺伝で幼少期にアトピーを経験していました。
乾燥しないように保湿剤を塗って掻かないように注意しても、どうしても掻いてしまう。だからまた血が出て薬を塗らないといけなくなる。悪循環を繰り返していたことをよく覚えています。
夜寝るときには無意識に掻いてしまうので、爪を短く切って、薬を塗って、包帯を巻いて寝ることが日常でした。
小学校に上がる頃にはその症状も治まり、気づいたら全くアトピーのアの字も感じないほどになっていました。
大人になってアトピー性皮膚炎が再発した経緯
アトピー性皮膚炎再発の初期症状
再発したのは大学4年生の10月下旬ごろでした。
最初は首の周りに汗疹ができたことがアトピー性皮膚炎再発の始まりでした。
ちょうど季節が秋めいて寒くなってきたので布団を厚手のものに変えた頃です。汗疹ならすぐに治ると思って放置して数日過ごしていました。
アトピー性皮膚炎だと確信した日
症状は数日経っても治らず、むしろ悪化していく一方でした。
最初は首の右側が少し赤いくらいだったのが、次第に左側まで広がり、首の根本まで赤く掻いた跡が残っていました。
やっとここで私はアトピーが再発したと気づくことができました。遅いですね、、、
すぐにアレルギーを抑える薬を飲むのと同時に、ステロイド入りの痒み止めを塗りました。(本来は病院に行って医師の判断を聞くのが一番正しいのですが、家に母が使っている薬があったのでそれを使いました。)
アトピー性皮膚炎が再発した原因は?
皮膚科の先生に診てもらった結果、やはりアトピー性皮膚炎の再発だと言われました。
先生いわく、原因は一つではなく、季節の変わり目やストレス、埃などのさまざまな要因が重なってしまったことだそうです。
個人的にはストレスと食事が一番大きな引き金ではないかと思っています!
原因①ストレス
当時、人間関係や家族のことなどでストレスを抱えていました。
また、アメリカに長期間旅行に行く予定があったので、荷物のパッキングや手続きなど諸々のストレスも同時に抱えていました。
毎日苦しく、どうしようもない日々を過ごす中で、今までに感じたことのないストレスがアトピー再発の引き金になったのも容易に理解できます。
原因②食べ物
当時の私は食にこだわりがあり、体がその変化に追いついていなかったことも原因ではないかと考えています。
以下は私が同時期に並行して実践していた食事法です。どの食事法もいきなり始めて、しかも同時進行で実践していたので、それも原因の一つだったのかもしれません…。
肉を食べない
私は環境問題や動物愛護の考え方を持っていて、ベジタリアンに興味を持っていました。
ただ、これまでベジタリアンの食事を実践したことがなかったため、一度試してみようと思って肉を食べない食事に切り替えていました。
どうしてもお肉が食べたいときは鶏胸肉を食べ、それ以外は基本的に肉を口にしていませんでした。
肉を食べないこと自体にはストレスは感じなかったのですが、きっと体がその変化についていけておらず、気づかないストレスにつながっていたのかもしれません。
小麦を食べない
小麦を断ったきっかけは、便秘に悩んでいたことです。
小麦は美味しいけれども、体や消化器官への負担が大きく、私の場合は便秘が常に付き纏っていました。
そこで、小麦を食べることをやめてオートミールや米、豆腐などに置き換える食事法を実践していました。これも同様に苦痛はなかったです。
加工食品を使わない
加工食品を使わないことには限度があったのですが、基本的には自分で手作りして、保存料などの化学的な物質を取り入れないようにしていました。
カレールーや市販のパスタソース、お惣菜など保存料が入っているものは全て口にしませんでした。
大人になってアトピー性皮膚炎が再発して気づいたこと
どんなストレスでもアトピー性皮膚炎の原因になる
私の場合は、人間関係や家族の問題などからくるストレスの他に、食事の変化から来るストレスがアトピー性皮膚炎再発の原因となっていました。
食事の変化はもともと自分のために行っていたことなので、それがストレスになるとは全く思ってもいませんでした。
したがって、どんなことでもストレスの原因となりうるということに気づきました。
アトピー性皮膚炎による痒みのコントロールが難しい
子供の頃のアトピーは「痒い→イライラする→親に当たる→保冷剤で冷やすと楽になる」という流れで痒みを紛らわしていました。
大人になって発症したアトピー性皮膚炎では、痒みにより敏感になり、我慢していることを自覚することでより掻きたい衝動が出てきてしまうように感じます。
特に、気温が下がってきた時期に発症したので保冷剤でさらに体を冷やすことはしたくなく、痒みを我慢することがとても難しかったです。
アトピー性皮膚炎の症状は良くなったり悪くなったりする
アトピー性皮膚炎の症状が毎日変化していったことも気づきの一つです。
ある日良くなったと思った場所が、また次の日にはぶり返している、といったことは日常茶飯事でした。
また、悪化するときは一気に悪化することも私のアトピーの特徴として見つけました。痒いと思って少し掻いた瞬間に瞬く間に赤い発疹が広がってしまい、掻いたことを後悔する、といったループにハマってしまいました。
大人のアトピー性皮膚炎まとめ
いかがでしたでしょうか?
大人になってアトピー性皮膚炎に悩む人は多い思いですよね。
大人になればなるほど環境の変化や自分の内面の変化に敏感かつ鈍感になってしまいます。そういった時こそ、一層気をつけて自分の体に耳を傾けてあげてください。
私の経験が少しでも再発防止に役立ったり、苦痛が和らぐ助けになると嬉しいです。